【#弁理士】選択民法について・ご質問にお答えいたします。

暑中お見舞い申し上げます。
LEC新宿エルタワー本校<和田>でございます。

先日、ご質問をいただきました。
弁理士の選択科目を受験しなくてはならない受験生の方々の選択肢のひとつ、民法についてです。
民法で勉強しようかと考えている方、現在勉強中の方、
長くなりますが、ご参考にしていただけたらと思います。

1.民法の評価基準について

こちらは絶対評価、60点で合格です。
昨年私のもとに来た結果通知にも「科目の得点(素点)が満点の60%以上であること。」と明記がございました。
ちなみに私は昨年、56点で不合格でした。
「1年勉強してあと4点なら、次はいけるかもしれない」と思い、今年も民法で受験しております。
新宿エルタワー本校にて和田をお呼びいただければ、昨年の結果通知、お見せいたします。
今年の本試験(必須も選択も)、実は私、会場に昨年の結果通知を持って行きました。
臥薪嘗胆、捲土重来の気分でした。

2.選択民法の合格率について

正確な数字が特許庁から出ていないのですが、昨年は約14%と考えています。
昨年の選択民法受験者が135名、
昨年の「弁理士の業務に関する法律」選択での論文合格者が58名、
うち免除者(行政書士登録者や以前の著作権での合格者)が39名、
その差19名が民法で合格していると考えました。
19を135で割った数字です。

この数字、高いか低いかは判断が難しいところです。
論文必須試験のような相対評価ですと、合格率は乱高下しませんが、
絶対評価ということもあり、できる人が多ければ合格率は上がりますし、そうでなければ下がります。

3.民法の試験の難易度について

民法を論文形式で問う試験には、司法試験や予備試験があります。
司法試験の問題は、結論が分かれてどちらも正解になり得るような問題もあるようですが、
弁理士の民法ではそれがなく、だいたい答えが1つに絞られる点では、司法試験よりは簡単でしょう。
であると信じたいです。

ただ、司法試験の勉強をしていない私自身が、
今年受験した時点の感想も踏まえてお話しいたしますと、主観では「難しい」と考えました。
今年の試験の答案には、大体それらしいことを記載はしましたが、
答案に根拠条文をあまり示しておらず、また試験中もあまり想起できませんでした。
公表論点を見た際、「え、内容は書いたけど条文も挙げなきゃダメなの!?」と思いました。
現時点では受かっている自信がありません。
今年は10月に結果通知が来たら、私がどんなことを書いたかも含めて
ブログで公表してしまおうかと考えています。

4.私の民法の勉強時間・勉強メニューについて

私が本格的に選択民法の勉強を始めたのは、2015年10月。
その年に短答に合格し、論文必須及び選択(当時は著作権法)が落ちたことで始めました。

1年目(2016年受験)の際はそれなりに時間をかけました。
特に2015年内は講義を聴いた上で、司法試験用の問題集の模範答案を読んだ上で書き写したり、
講義のテキストを読み返し、宮口先生風にラインマーカーを引いてみるなどの勉強をしていました。
なにぶん私も民法初学者であるため、一通り聞いただけでは内容を理解できませんでした。
もう一度テキスト、レジュメを読み返してみる、実際に答案を書き写してみる等、
同じテキストの復習に時間をかけることで、徐々に分かる部分が増えていきました。

2016年になると必須科目にも本腰を入れましたが、
2015年10月~12月は民法が全体の勉強時間の8割くらいを占めていたと記憶しています。
ただ、私の場合、2015年に短答試験に合格し、
短答に割く時間を選択民法に費やすことができた点で有利だったと思います。

2年目(2017年受験)では1年目ほど時間をかけませんでした。
2017年目標の講座の再受講もせず、前年使用していた司法試験用の問題集も使いませんでした。
新たに講座をとったり問題集を買うことはせず、
過去問と前年に使っていたテキストの復習が中心です。
4月までは定期的に民法の勉強をする時間を作り、テキストを読み返す、
ラインマーカーを追加するなどして、内容に慣れることに努めました。
論文必須試験に注力する5月には一旦民法の勉強はお休みしました。

今年の論文必須試験後、直前の3週間でやったことです。
過去問の模範答案(テキストに載っているもので十分です)を
論文答案用紙(論文必須のものでOK、体裁は全く同じです)に「書き写し」ていきました。
「覚える」というよりは「体得する」感覚でいきました。
ちなみに「書き写す」勉強ですが、制限時間90分以上かかりますし、かけて構いません。
「どうしてこれをここで書くのか」など、考えながら書き写すことで、
知識や民法の考え方が身についていったのではと思います。

時間の総量をどのくらいかけるか、というよりも、
どの時期に民法を勉強すべきか、いつから短答・論文必須に注力すべきかということを意識しました。
選択民法は勉強するテキストを絞り、ラインマーカーやメモ等で勉強の足跡をそれに残し、
直前3週間で思い出せるようにするのが大事かと思います。

LECの選択科目民法講座を受講されている方であれば、講義を年内に聞いておいた方がいいと思います。
短答がある方は 3月、短答免除の方でも5月には論文必須に専念し、
それまでに残り3週間で何をやるか、勉強メニューを決めた上で一旦お休みした方がいいでしょう。

5.民法vs他の選択肢

民法を受験せずとも、他の選択肢もあります。
応用情報技術者試験の資格を秋に取る、他の理系の選択科目を受験する、などです。

実は私、以前に応用情報技術者試験の勉強をしていた時期もありましたが、
過去何度か落ちており、8月から10月までで追い込む自信がありませんでした。
また、他の理系の選択科目ですが、もともとが文系で、
過去の問題を見ながら改めて理系の分野を勉強することが負担に感じられました。

どちらがより負荷がかからないか、という消去法で民法を選択した側面はございます。
ただ、本格的に民法を勉強し始めてからは、民法一択でほとんど他のルートに悩みませんでした。
宮口流ラインマーカー勉強法など、一部弁理士論文対策で使える勉強法もあったことで、
(ちなみに宮口流「守りの答案」は、選択民法では通用しないと思った方がいいです。)
主観的には応用情報や他の理系選択科目よりもメンタル的な不安は軽いと感じました。
もし今年不合格であれば、2018年は短答が復活してしまいますが、来年も民法を選択する予定です。



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